アイザック・オールの管理型最終処分場の埋立容量は812万㎥。
先進的な技術・設備によって産業廃棄物を最終処分する、国内最大級の規模・処理能力を誇る施設です。
廃棄物から発生する浸出水は、遮水シートなどを6層に重ねた遮水工で地盤への浸透をシャットアウト。
浸出水をポンプで汲み上げ、専用の配管で全て浸出水処理施設に送水し適正に処理します。
また廃棄物層には極力即日覆土することにより、廃棄物の飛散や悪臭、害虫の発生などを防いでいます。
最終処分場について
名称 (株)アイザック・オール産業廃棄物最終処分場
種類 管理型最終処分場
埋立面積 264,426
埋立容量 8,123,841
処分可能な廃棄物の種類
燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、政令13号廃棄物
[これらのうち特別管理産業廃棄物であるものを除く。]
[自動車等破砕物であるものを含む。]
[石綿含有産業廃棄物であるものを含む。]
[水銀使用製品産業廃棄物であるものを含む。]
[水銀含有ばいじん等であるものを含む。]
(以上14種類)
施設・設備紹介
縦断図
区画で埋立を行い、一定の厚さに積み上げた廃棄物の上には、造成時に掘削した切り土を利用し覆土。
即日覆土を遂行して覆土を丁寧かつ細やかに行うことで環境への影響を最低限に。
処分場全体の断面図
遮水工
廃棄物から発生した浸出水が地盤に染み込むのを防ぐため、遮水シートと保護マットを組み合わせた6層構造(1段目法面部は7層構造)の遮水工を敷設。
※尚、底盤・1段目法面部はさらに自己修復シートを中層部に敷設しております。

※法面部
 遮水シート2枚、保護マット4枚
※底盤部
 遮水シート2枚、保護マット3枚+自己修復シート
※1段目法面部
 遮水シート2枚、保護マット4枚+自己修復シート
浸出水処理施設
最終処分場で発生する浸出水はポンプで汲み上げられ、全てこの施設へと送られます。ここで浸出水はろ過・生物処理・化学処理などさまざまな工程にかけられ、汚れの元となる成分やダイオキシン類などが除去されます。その後処理水はタンクローリーでアイザック環境事業本部に運ばれ、更に処理を施されます。またこの施設内には7800㎥の汚水貯槽(予備原水槽)があり、緊急時に浸出水を貯められるようになっています。
浸出水処理施設
浸出水集排水管
浸出水が漏れ出さないようにするため、その通り道となる浸出水集排水管にはポリエチレン管を使用。さまざまなサイズ・形状のものを用途に合わせて使い分け、浸出水を速やかに排出できるようにします。管は何層にも重なる廃棄物層それぞれの底面に設置され、目詰まり防止のための砕石や保護材となるヤシ繊維マットなどで覆われます。
浸出水集排水管
ガス抜き管(竪坑)
竪坑は廃棄物から発生する二酸化炭素やメタンなどの埋立地ガスは「竪坑」により大気中に拡散処理が行われます、また、同時に地上から廃棄物層に空気を送り込み、埋立地の安定化を促進する働きも持っています。
浸出水集排水管
揚水ポンプ
廃棄物から発生する浸出水を汲み上げて浸出水処理施設へと送る揚水ポンプは、管理型処分場に不可欠な設備です。故障に備え各所に必ず2基ずつ設置しています。
揚水ポンプ
地下水集排水管
地下水や湧水によって遮水工が傷つかないよう、遮水工の下に高密度ポリエチレン製の地下水集排水管を設置することで、それらの水を排除しています。浸出水集排水管とは全く別系統の配管なので、互いが混ざり合うことはありません。また地上からはマンホールが通じていて、定期的に流れる地下水の水質チェックを行います。
地下水集排水管
モニタリング井戸
地下水集排水管より更に深く、処分場直下の地下水を定期的に採取してその水質をチェックするための井戸です。場内2カ所にそれぞれ深さ15m(下流)、30m(上流)のモニタリング井戸を設置しています。
擁壁
廃棄物の流出を防止するため埋立地に設置された擁壁は、土圧・水圧・地震などに対して十分な耐力をもつ鉄筋コンクリート造です。
擁壁
管理事務所
処分場全体を管理する事務所棟は浸出水処理施設と同様、外壁にレンガを使用した洋風の建物です。玄関には美しいステンドガラスが埋め込まれ、屋内にも訪れた方の心を和ませるガラス器・陶器などのさまざまな美術品が収蔵されています。
管理事務所